
《あれは、ああするしか無かったんだな…》
今ではそう思えるけど、まだ許せないこともある。
母のこと。
幼少期――朝ごはんが食べたかった。
遊びに連れていってほしかった。
ちゃんと話を聞いてほしかった。
…どれも今さら叶わないのに、
大人になっても思っていた。
でも、いま思うのは
《ああしないと生きていけなかったのかも》
ということ。
ほぼシングルマザーで子育てし、子供は複数。
朝から仕事も行っていた。
父親が居る時期もあったけど、それはそれで色々大変そうだった。
「なんで起こさんとよー!!」
朝から響く怒声。
父が仕事に行くまで家は地獄。
母は朝早く起きれなかった。
当時まだ赤ちゃんの弟が居たから。
そして、恐らく母も私と同じ “特性持ち” だから。
毎晩、義母が来る。私から見ても、
マイルドに言って “クソババア” だった。
『薄い。』『これだけね?』『はーっ…(ため息)』
夕飯の感想を、聞いてもないのに
母は浴びせ続けられてた。
…美味しいんだけど?と毎日疑問だった。
いつも通りの夕飯を、私の友達に振る舞った時も「お母さんのご飯美味しすぎ!」
と絶賛されてたから。
―私が叶えてほしかったこと、
母は “したくても” 出来なかったんだろうな。
まだあの頃は、人にはそれぞれのキャパがあるなんて知らなかった。
《皆みたいにお出かけしたい。
朝からご飯作ってよ。
私が喋ってる時ぐらい怒らないで…》
母と同じ状況で、こんなこと子供から言われたら壊れてただろうな。
親になり、初めて気付けた。
人によって、考えられる幅も深さも。
経験も体力も違う。
…だからか。
10年後、私はどんなことを考えてるんだろう。
穏やかな今は、こんな感じ。
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